公会堂の今後と、若い世代の声を入れた新たなコミュ二ティ構想の展開は?(決算委員会 総務費議事録)

公会堂の今後と、若い世代の声を入れた新たなコミュ二ティ構想の展開は?(決算委員会 総務費議事録)

総務費は多岐にわたります。

質問の手持ち時間20分をかなり使ってしまい、のちの民生費で困る事に。。

<主な質問>
・ コミュニティの核として位置付けてきたコミセンの課題(管理運営費約3億円)についてどのように捉えているか。
・ 次期コミュニティ構想策定において、現在出来てきつつある多層的なコミュニティや若い世代の声をどう反映できるのか。

・ 高齢者・障がい者・子どもたちがより参加、利用ができるような工夫と、コーディネート機能が必要と考えるが、見解は。
・ (公)武蔵野文化事業団の現況と課題は。
・ 今後の公会堂のあり方について、子ども子育てを大切にする理念が大切と考えるが、見解は。

・ 幼稚園の預かり保育について、3歳児の受け入れとして待機児対策を全面に押し出すと、在園の保護者を支援する目的も大きい園の現場との乖離が起こっているが、見解は。
・ 働きながら幼稚園に預けたい保護者への支援と、在園の保護者への子育て支援として、幼稚園の預かり保育を一層支援していくべきと考えるが見解は。
・ 幼稚園の預かり保育に対し、必要な手当てがされているのか検証が必要と考えるがいかがか。

・ 障がい者雇用の法定雇用率が平成30年度から上がるが現況は。

総務費

↓↓  総務費(決算委員会) 笹岡部分 議事録 ↓↓
決算 総務費議事録 全文(ワードで開きます)

次期コミュニティ構想においては、今後の数十年を鑑み、新しい世代とどう共に作り上げていけるか、

これが一番大きな課題だと考えています。

特にまだ自治体が認識できていないような、若い世代が地域で繋がる力をどう支援していけるか。

地域と繋がっていない学生、子育て世代、働く若い世代を巻き込んで共に自分たちの街を作っていけるか。

自治体の持続とコミュニティ再構築にも大きな影響があると考えています。

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文化の面では、大学時代に現代文化学科で「文化は精神性である」と学びました。
つまり「文化は人である」と考えています。

今後の市の文化振興についても人々の生活に密着した厚みのあるものを期待します。

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幼稚園預かり保育に関しては、行政側と園の現場側との温度差をぬぐいきれません。

幼稚園の声を代弁する人はほぼいなかったように感じます。

幼稚園とのつながりを大切にしながら現場の声を届け続けたいと思います。

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__________(全文はこちら)__________

【笹岡委員】  午後もよろしくお願いいたします。
 総務費においては大きく3つ伺って、時間が余ったら細かく聞いていきたいと思いますが、
3つというのは、1つがコミュニティのことと、文化のことと、子どもの幼稚園のお話です。

 まず、コミセンについて伺います。

コミセンの管理運営について、付属資料の26ページと決算書139ページあたりなのですけれども、
3億円ということで、現在、さまざまコミセンについては課題があると思っています。
皆様が御承知のとおり、固定化であったりだとか、高齢化であったりだとか、それをいま一度、
どのようにコミセンの課題について捉えているか、伺いたいと思います。

 平成29年度予算特別委員会のときに、邑上市長はこうおっしゃいました。
「いま一度、コミュニティのあり方を議論すべきでしょうし、今、どっちかというと、
コミュニティと言うとコミセンとどうしても誤解しがちです。それをもう1回ほどいて、
地域のコミュニティはどうあるべきか、次期コミュニティ構想について考えていきたい。」

こちらは今どのようにお考えか、伺いたいと思います。

 もう1点は、コミセンにおける親子広場の広がりについて、現状と課題を伺いたいと思います。
 この2点でお願いします。

【佐々木市民活動推進課長】  コミュニティに関してということで御質問かと存じます。
私のほうから、まずコミュニティのあり方の議論についてということでお答えをさせていただきたいと存じます。

 確かに、武蔵野市のコミュニティ行政におきましては、当初はコミュニティ構想からの至る経緯の中で、地域のコミュニティをいかにつくっていくか。

それをコミュニティ協議会という形で、コミュニティセンターを中核とした形でこれまで進めてきたというのがこれまでの実情かと思います。
 そうした中で、これからの地域コミュニティの検討委員会といった形の中で御検討いただく中で、
コミュニティに関しましては、さまざまなそれ以外の団体とのかかわりですとか、
あるいはこれからのコミュニティに対する御期待といったことにつきまして、課題として掲げられたところでございます。

 こうしたものにつきましては、現状で実施をしております内容としましては、
例えば地域フォーラムですとか、あるいは学びの場の確保という形で、少しずつこちらの提言の中から
進められているものにつきまして現在進めさせていただきまして、これを今後の検討のほうにつなげさせて
いただければというふうに考えているところでございます。
 以上でございます。

【勝又子ども政策課長】  コミュニティセンターにおけます親子広場の考え方ということですけれども、
子どもプランにも位置づけられておりますが、地域社会全体で子育てを応援するという仕組みの中で始まった
ものであります。当初、12のコミセンで御協力をいただきまして、直営でやっていたものが、今、
そのうちの7カ所がコラボの、要は共助の仕組みという形に変わってきております。

 市としては、拠点の施設、0123施設ですとか、児童館ですとか、拠点の施設は限られておりますので、特に歩いていける距離、子ども連れでも歩いていける距離であるコミュニティセンターを核にして、少しでも
親子の居場所づくりを進めるという意味で、これまで整備をしてきております。直営のものは、地域の力を
使った共助の取り組みということを進めて、地域の方たちにも担っていただくという取り組みを今進めている
ところですので、これについては今後も推進してまいりたいと思っております。

 以上です。

【笹岡委員】  次のコミュニティ構想について、今後のコミュニティのあり方はどうすべきか。
今まではコミセンを核としてというか、一番中心にしてといった部分ではありましたけれども、
前から申し上げているとおり、やはり武蔵野は多層的なコミュニティがつくられている。

特に、近年、若い世代においても、プロジェクトごとに集まるようなコミュニティがさまざまなところで
できてきているところだと思っております。
これは、生き方とか、仕事の仕方とかさまざまな、価値観も変わってきたということで、社会貢献をするような、あとローカルに目が行くような、そういったような時代の流れもあると思いますので、
ぜひ、前も申し上げましたが、次のコミュニティ構想をつくるにおいては、そういった部分の新しい流れと。だったら、ではどのように武蔵野においてコミュニティを推進していくのかという部分をやっていただきたい
と思いますが、見解を伺いたいと思います。

 もう1点は、親子広場に関しては、広場事業ということだと民生費です。なので、期待しているので、
総務費ではこのぐらいにしておきます。

 伺いたいのは、このコミュニティ、コミセンにおける、もう1点だけ。子どもたちの利用とか乳幼児連れ、
バリアフリーの観点も含め、どのぐらい利用促進は進んできているのか、現況と今後の課題を伺いたいと
思います。

 もう1点は、文化の部分になりますが、市民文化会館の改修が、今回の決算で大きな金額でありました。
こちらは議会の中でもさまざまな意見が、反対意見とかいろいろあったと思います。
私が入ってくる前もいろいろあったと思っておりますけれども、こちらに対しての改修について、市民の
方々、もしくは議員の人たちの検証の反応とか、どうだったのかなという部分を、もう一度評価を伺いたいと思います。

【小島市民活動担当部長】  新たなコミュニティ構想の件でお問い合わせいただいております。
今まで長計にもコミュニティ構想に基づき自主的なコミュニティを行ってきたところでございますし、
また、再三出ております提言の中にも入っております。今後、委員おっしゃるとおり、核家族化とか若い人たち
をどうするかということがありますので、人と人とのかかわり合いとかが希薄化されているところで
ございますので、地域社会のかかわりを見出せない人もいらっしゃると思っております。
 また、東日本大震災以降、いろいろ災害等がございまして、近隣の大切さも問われていると思いますので、
その多層的な、市民団体も含めた地域にふさわしいコミュニティ構想を検討していきたいと思っております。
 以上です。

【佐々木市民活動推進課長】  コミュニティセンターにおけます子どもの利用ということでございますが、
前回の予算特別委員会のときにも少し資料で御説明させていただきましたが、きょう、詳細な資料はちょっと
持ち合わせてございませんが、当然のことながら、お子さんを含めました形の御活用につきましては、
各協議会などの中でも積極的に進めていただきたいということで考えているところではございます。

 ただ、先ほどの御質問の中にもありましたとおり、普段お使いになっていらっしゃらない方が、
コミセンに入っていくハードルがちょっとあると申しますか、そういった意味で、一歩踏み出していただくと
ころを、どのような形で誘因していくか、これも地域のつながりの中で、知っている方がいらっしゃれば
当然入っていただくことはどんどんできてくるかとは思いますが、そうしたことを少しずつ積み重ねる中で、
より多くの方に使っていただければなというふうに思っているところでございます。

 それと、市民文化会館に関する御評価という部分でございます。個別な形では、お話をちょっと伺ってと
いう形はなかなかとってはいないところではございますが、文化会館に関しまして、御評価いただいている内容につきましては、
当然改修にかかわっている部分に関しまして、文化事業団なども通じまして聞いている限りの話でございますが、
座席の幅が広くなりまして座り心地がよくなったことですとか、全般的に明るさが増していったことについて、また、当然バリアフリーに関しましては、これはエスカレーター、エレベーターを含めまして
バリアフリーが図られたというようなこと、あるいは、入り口から入ってきて、チケットのカウンターが、
前はちょっと隠れていた部分がオープンになってきたようなこと、あと、中で御利用されている方に関しては、
当然楽屋なども含めまして、そうした部分につきましては、御評価をいただいているところでございます。

 また、これは対外的な御評価ということではないですが、空調ですとか、そういった各種機能が更新された
ということがございますので、こちらにつきましては、今後、安心して使用していただけるという形で、
あるいは天井の耐震などを含めまして、私どもとしましては評価をさせていただいているところでございます。
 以上でございます。

【笹岡委員】  ありがとうございます。次期コミュニティ構想におかれましては、その旨やっていただきたいと思っております。

 1点だけ伺いたいのは、コミュニティのあり方については、武蔵野プレイスの成功に学んでいただきたいと、そう思っています。
コミセンは近隣施設に近いと思っていますし、プレイスはまた全市的なものがあると思っておりますけれども、
では、あの成功は何だったのか、そういった具体的な検証を行うべきだと。中高生の居場所としても機能している部分であるとか、
そういった部分をしっかりと検証していっていただきたい。それを踏まえた上で、次期コミュニティ構想に生かしていただきたいと思いますし、今後は、さまざまな外郭団体や、コミセンもそうですけれども、
コーディネート機能というのは全ての団体において必要なものだと思っておりますけれども、こちらの部分はいかがお考えか、伺いたいと思います。

 文化に関して本格的に伺いたいと思いますけれども、文化会館の評価、割とよかったなと思っております。全体的に雰囲気もよくなったし、実際に使ってみた感想も、皆様、割とお手洗いの評価もよいですし、あとエレベーターのこととか、もっと細かく言ったらピアノ室とか、そういった部分も評価されていく部分だと思っておりますので、ぜひこちらは、今までの議論も踏まえた改修の検証というのをしていただきたいと思います
が、御意見等あれば伺いたいと思います。

 文化会館、この文化事業に関して伺いますが、市民活動費として47億円ぐらい。これは文化会館改修が大きかったということで、前年度比95.4%ということでございますけれども、今、(仮称)文化振興基本方針が策定されているところです。私も、こちらの委員会の議事録等を読みました。
そこで、とてもいい意見がありまして、ちょっと御紹介させていただきたいと思うのですけれども、「今後は、特定の人ではなく、市民一人一人が漏れなく恩恵を受けるべきであり、高齢の方や、障害のある方や子ども、こういった部分を外してはいけない。そして市民が集まる場をつくること。これはプレイスが成功したが、文化についてもプレイス的な場をつくったほうがいいのではないか。文化は人の集いの中で生まれ育つものであり、ハードがそろっていても、有効活用するための地域を持つスタッフがいなければうまく回らない」

だったりとか、こういった部分は、これからは経営人材次第というか、ハードがそろっていても、やはりソフト面でいかにしていくかというのは大きな課題だと思いますけれども、こちらについてお考えがあれば伺いたいと思います。
 ここでちょっと切ります。

【小島市民活動担当部長】  新たなコミュニティ構想の件でございますけれども、コーディネーターも含めて、担い手養成も含めて、これからの地域コミュニティのあり方など、幅広く丁寧な議論が今後も必要だと思っております。ぜひ、これから皆様と議論を進めていきたいと思っております。
 以上です。

【佐々木市民活動推進課長】  先ほどのプレイスの実績も含めてというお話でございますが、確かに、コミュニティセンター、あるいは文化施設を含めまして、どのような形で、多くの方が特定の目的だけではなくお集まりいただけるようなことを考えていくかというのは、非常に大切なことなのかなというふうに考えております。

文化のほうの方針の委員会の中でも、そういったような形で議論をいただいておりまして、これが、早急に何かができるという形には、なかなか難しい部分はあろうかと思いますが、積み重ねの中でそういったことを考えていき、方向性が出た場合には、一定の実現性を求めていくというのが必要なのかなというふうに思っております。
 以上でございます。

【笹岡委員】  はい、わかりました。
 それでは、この文化施設に対して、市民活動費として47億円。これは、芸能劇場が7,659万円、管理運営費とか、公会堂1億3,544万円とか、いろいろ細かい部分はあるのですけれども、こちらは平成30年度に策定されると公共施設等総合管理計画に書かれてありました。
劇場・ホール・文化・集会施設に関する整備計画というのは、どのくらいまで行っているのか、進捗を伺いたいと思います。

それには平成26年度の財政援助出資団体あり方検討委員会の報告書等も反映されるのかどうかというのもあわせて伺いたいと思います。

 文化の施設に関しては、公益財団法人武蔵野文化事業団がかなり大きな役割を担っていると思います。防災訓練等もかなりやってくださっているということで、そういったことはとても評価できると思いますけれども、これからのソフト面での改善というものに関しては、どのような課題を持っておられると現状考えていらっしゃるのか、伺いたいと思います。

【平岡(公財)武蔵野文化事業団派遣参事】  文化事業団のソフト面の今後の展開ということでございます。先ほど、プレイスを見習うところもというようなお話もございました。
私どもが持っている施設というのは、今、ホールが中心の人が集まる集会施設というような面で、常に人が出入りするというものとはちょっと違う面はあるのですけれども、そこの中でどういう催しをすればいろいろな幅の人に来ていただけるかというようなところを、そこの中で持つ事業のあり方ですとか、そういったようなものは大きな課題でもあるし、いろいろな面で転換していくところがあるだろうというところが1点ございます。

 それと同時に、どうしてもその施設だけですとキャパがありますし、そこの限界がありますので、私どもが持っているノウハウを、どういうふうに、一部ここでもってアウトリーチ事業を学校等で展開をしているのですけれども、そういったようなことができるか、そういうことも含めたソフト面での展開を考えていきたいというふうに考えております。

【佐々木市民活動推進課長】  文化振興基本方針と公共施設等総合管理計画の個別の計画とのかかわりということでございますが、当然のことながら、文化振興基本方針の中で、例えば施設において、市内によって必要な文化施設機能ですとか、そういったことにつきまして、一定のお話を今後いただきたいというふうに考えております。こうした積み重ねの後に、方針の後に、個別計画につきましては当然策定を進めてまいるというような形でございます。進捗と申しますと、個別計画だけを進めておるということではございませんで、当然文化振興の基本方針を進めていくことのある意味でエッセンスがまたそういった次のところにもつながっていくのかなというふうには考えているところでございます。
 以上でございます。

【笹岡委員】  この整備計画に関しては、やはり文化振興基本方針と財援団体在り方検討委員会の報告書、こちらはしっかりと反映しなければいけないと思いますので、その旨お願いしたいと思います。

 今、公会堂は1億3,544万円の管理運営費と出ておりますが、市長にお伺いしたいのは、今後、この公会堂の問題に関して、私は、今後の公会堂のあり方に関しては、さまざま、どうしていくか、どのようにやっていくかというのは、まだまだ決まっていない部分ではあると思いますけれども、やはりその理念とかメッセージ性というものに関しては、子どもとか、子育てとか、そういった部分を大きく入れていかなければいけないものだと思っておりますが、御見解等あれば伺いたいと思います。

 コミュニティづくりと、文化に関する各団体の方々、事業団の方々がいらっしゃいますけれども、今後においては、高齢の方とか、障害の方とか、子どもがどれだけ利用できるか、どれだけまちの中心に来ることができるのか、そういったことが一番課題だと思っています。
この決算を通じて、全てのこの補助を受けている団体の方々が、本業もそうですが、プラス子どもとか、地域とか、そういったものに、いかに横に連携し、ネットワークをつくっていけるのか、コーディネートしていけるのか、これは事業単体だけではなくて、そういった部分が、今後この子ども子育て応援宣言の実体化に伴っては一番大事な動きかなと思っておりますので、どなたかお答えがあれば伺いたいと思います。

【松下市長】 吉祥寺の公会堂のあり方の問題ということで御質問をいただきました。

私自身、公会堂に関しては、施設としてのまず建てかえの課題があるという認識がございます。その上で、今後どうしていくのか。中の機能も含めて、どうしていくのかについては、まだ全く議論なり検討されてはおりませんので、今後、吉祥寺グランドデザインの策定や長期計画策定の中でしっかりと議論をして、単独で建てかえるのか、周辺と一緒にするのか、そして子どもや子育て機能をという御意見がございましたが、それを入れる入れないも含めて、今後、検討していくべき課題であると認識をしております。

【笹岡委員】  では、その件、公会堂だけではなく、この文化施設も、コミュニティに関する施設も、先ほど申しましたとおり、子どもたちや、障害の方や高齢の方がいかに使えるものになるか。そして、そこでいかにつながりをつくっていけるのか、そういったことが今後の課題になると思っておりますので、ぜひそちらに力を入れていやっていっていただきたいと要望いたします。

 ちょっと時間がなくなってしまったのですが、幼稚園の預かり保育について伺いたいと思います。125ページです。

 幼稚園の預かり保育の考えについて、市長の考えをもう一度伺いたいと思います。

これ、邑上市長は、最初、たしか幼稚園の預かり保育をするというふうになったときに、待機児対策とはっきり書かれたのです。

それで私は、そうではないのではないですか、現場は違うのではないですかと申し上げたら、少しニュアンスを変えてくださって、直近でこのようにおっしゃっていきました。

「市内各幼稚園では、特色ある幼児教育を実践されていることで評価されていますが、長時間の保育が必要な家庭でも、希望する幼児教育を受けられるように、預かり保育に対しての支援を行ってまいります。」これが今、より待機児対策感が増していると思うのですけれども、御見解を伺いたいと思います。

【松下市長】  幼稚園の預かり保育についての認識との御質問でございますが、幼児教育を望む親御さんにとって、通常の幼稚園の時間だけでは、なかなか仕事をしながらでは幼稚園に通うことはできない。親御さんが仕事をしながらでは通うことができないという、そういうニーズの中で、預かり保育が拡充をしてきた。
また、その反面、幼稚園側としても、園によっては応募が少ない園もあったりする中で、そうした双方のニーズというか、思いが合致したところが幼稚園の預かり保育の拡大につながっているという認識を持っています。結果として、待機児童対策にもつながっているのではないかという認識を持っております。

【笹岡委員】  結果として待機児対策となることは別にいいのです。私も、そういったニーズは一定程度あると思っています。

そうではなくて、この3歳児受け入れとして、待機児対策としてというふうに書かれることが、私は現場の方々との乖離を起こすのではないかなと申し上げているわけなのです。

3歳児受け入れとして、待機児対策。なぜならば、この幼稚園の預かり保育、今回、私立幼稚園の2つの幼稚園が800万円ということで、250日以上開園できるように支援をしたということでございまして、これはこれで私はいいことだと思っております。

 ただ、今後、幼稚園の預かり保育をいかにしていくか。どちらにしても、私はもっと支援をしていくべきだと思っています。
在園のお母様方への支援としても、また、その待機児対策というか、働きながら幼稚園に預けたいというような支援としても、もっと支援をしていくべきだと思っておりますが、各幼稚園の現状の人の配置であるとか、子どもたちが預かられている間のプログラムであるとか、あと園の経営状況であるとか、支援の割合であるとか、そういった部分をしっかりと庁内で検証されているのでしょうか。

これは幼稚園にとってどうかということと、子どもたちにとってどうかということ、そしてこれは必要な手当てがされているのかについて、こちらの検証がされているのかどうか。これは必ず必要になってくると思いますけれども、御見解を伺いたいと思います。
【菅原子ども育成課長】  幼稚園側とも、預かり保育の拡充についてはいろいろと個別にお話をさせていただいております。今、委員御指摘のとおり、施設によっては人員的に体制が整わないから難しいだとか、やはり250日だとか200日ということですと、教員の研修ですとか、一定、今の教育の水準が保てないだとか、そういったような御意見もありまして、我々は預かり保育を無理に拡充しろということで言っているわけではございません。

もちろん教育の理念というのは、各幼稚園ごとにさまざま持ってございますので、それを尊重しながら、ただ、先ほど市長も言いましたように、ニーズもある中で、園が判断をするものと我々は考えてございます。

【きくち委員長】  検証について、もう一度お願いいたします。

【菅原子ども育成課長】  検証ということでは、我々も、こちらの内容を、先ほど申し上げたとおりの内容を幼稚園側からヒアリングをしまして、これであればなかなか預かり保育は難しいのではないでしょうかということもございますし、逆に幼稚園側が迷われているときには、2つの選択肢を示した上で判断をしていただいておりますので、我々も十分検討した上で園側とも話をさせていただいておる状況でございます。

【笹岡委員】  きちんと詳しく現場で子どもたちがどう過ごしているのかということは把握されているのかなというふうに思います。

私も息子を幼稚園へ入れていましたけれども、現状では、担任の先生ではなくて、その先生方を新たに雇って、配置もしっかりと多目にしている。
そういったことで、全然(支援が)足りていないような感じがします。結構な保護者負担でやっているのですけれども、そういうふうに思っていますので、これからはより3歳児の受け入れを増やし、待機児対策の方向としてやっていきたいのならば、これはもっとしっかりとした、私学幼稚園だからというところの現場に任せるのではなく、保育というようなニュアンスを入れていくのだったならば検証は必要だと思いますので、お願いしたいと思います。

 また加えて、市全体の防災のネットワーク等にももっとしっかりと幼稚園等を位置づけていっていただきたいと思います。

 時間がなくなってしまったので、最後に1点だけ伺います。障害者の雇用実習コーディネートというものがありました。市民雇用の創生のところかな。ちょっと私、ここがわからなかったのですけれども、もし款が違ったら指摘してください。障害者雇用の法定雇用率が、平成30年度から0.2%引き上げるということですけれども、この実習コーディネートというところの内容と、今後の法定雇用の引き上げによってどのようになっていくとお考えか、伺いたいと思います。

【渡邊総務部参事】  このたび、会派のほうからも要求されている資料にも、そちらのほうをお出しさせていただいているのがあります。5ページになろうかと思います。これは職員ですけれども、職員の受け入れ障害者雇用率の過去10年間の推移という資料を特別委員会のほうの資料としてお出しさせていただいております。平成20年度から29年度までということです。こちらは、本市の雇用率が上段でありまして、下段のほうに法定雇用率があります。28年度までですと、本市の雇用率は2.39%ということで、法定雇用率2.30%をクリアはしていたのですけれども、実は29年度は残念ながら下回っているということになります。

 これは、理由といたしましては、28年度の末で職員の方が、都合3名ですけれども、退職をなさることによりまして、雇用率を下回ってしまったというのが事実でございます。

私どもは今、市役所の庁内実習、市役所側の実習のほうをしておりまして、障害者就労支援センターあいるさん、こちらが庁内実習のコーディネートをやっていただいておりますけれども、実習でのデモコーチのほうもお願いしているところであります。

こちらのあいるさんのほうとも連携しながら、また庁内では障害者福祉課のほうとも教官で行っておりますけれども、障害をお持ちの方の実習を通しまして、市役所の中での仕事のほうの雇用につなげていきたいということで進めております。

なかなか大勢の方を採用するには至ってはおらないのですけれども、障害者の中でも、なかなか雇用が難しい知的用障害をお持ちの方ですとか、精神障害をお持ちの方も、少ないのですけれども、非常勤職員としては、このところで採用もしてきておりますので、また場内実習を通して、障害者の方の雇用については力を入れていきたいと考えております。

【笹岡委員】  では、最後に1個だけ。この障害者雇用率というのは大事なことだと思っておりますが、この市職員におけるというのは、これは財援団体とかの扱いはどうなっているのかだけ確認させていただきたいと思います。

【渡邊総務部参事】  こちらのほうでは、私ども、事業体としての市役所という形で出しておりますので、それぞれの事業団さんにおきましては事業団さんのほうでやっているという形で認識をしております。