クリーンセンター発煙・火災事故対策における松下玲子市長の姿勢に対して
猛省を求めるとともに、
徹底的な原因究明と再発防止策を求める決議
定例会最終日の６月２７日の本会議で、議員提出でこのような決議が出されました。
１票差の賛成多数で可決されましたが、反対討論をしました。
クリーンセンターは、この半年で５回の発煙・火災が起きています。
↓２０１８．２．２ 煙が出ているクリーンセンター
原因は、直近ではボンベと電池が入ったカセットコンロがそのまま捨てられてしまったこと。
その他は主に、家電製品に入ってしまって容易に取れないリチウムイオン電池によるものです。
この決議は、自民党の議員の方を筆頭署名者とし、ご自身の一般質問内での
松下市長の答弁を「責任感に欠ける」「あまりにも他人事のような発言」があったから
猛省を求める、とするものです。
実際、一般質問のやりとりを聞いていて「ん？？？噛み合ってないな」と違和感を感じたため、
決議案が出されてから
当該の一般質問議事録を取り寄せました。
決議の賛否を決めるにはポイントが２つあります。
（決議で指摘されているところを抜き出します。）
①市長の無責任な発言、態度はあったかどうか
②市長の姿勢では職員の再発防止に対する士気の低下につながるのかどうか
①市長の無責任な発言、態度があったのかどうか
質問をした議員が、「市長は、クリーンセンターで５度も火災が発生したことを、
正常なことと思っているのか」という旨をただした、とあります。
実際の議事録は
「この今の運営状態、これが正常な状態だと行政は考えているのか」
となっていました。
旨、という部分にかなり意訳を感じます。
この質問に対し
決議文には、端折って
「正常か異常か判断することではない」との発言があった。
と、あります。
実際の議事録は、
「議会及び市民の皆様にご心配いただいたいることについては、
解決していかなければならないと思いますが、
これをもってクリーンセンターが正常が異常か判断する、
この２つのどちらかに判断することではないと考えております」
とあります。
つまり、議事録では「クリーンセンターの運営状態は正常が異常か」と聞いており、
市長は「クリーンセンター全体として、異常か正常か判断することでない」と答えているのです。
５回の発煙・火災は異常事態だと考えますが、この事態・事象についての
質問ではなく、運営状態という言葉を使ったため
かみ合わなかったのではないでしょうか。
加えて、直前の質問には
「事業者にペネルティを科すおつもりはないのか」
といった質問もありました。
「運営が異常だと捉えています」ということになれば、
ますます、事業者へのペナルティはどうなんだ！と言われたのではないでしょうか。
「クリーンセンターの運営」についての答えとしては、おかしいものではないと感じます。
また、責任感にかける姿勢と指摘がされていますが、その日の当該議員への答弁は
今後の対応について
・さらなるスプリンクラーを設置すること
・第三者機関の設置を検討すること
・市民への分別へのPRを強くすること
・駐車場西側からの侵入方法を検討すること
・消防と協議すること
・発煙のあったコンベヤーは事業者の責任で改修すること
を答弁されており、責任感にかけるとは感じられませんでした。
②市長の姿勢が職員の士気の低下につながるのかどうか
これは、最近の国会でもわかるように
職員のせいにしたら、士気は下がると思います。
しかし、常日頃から武蔵野市においては、
職員の方々は、行政としてのプライドを感じる仕事ぶりであり、
このクリーンセンターの安全管理についても
責任感と危機感を持って取り組まれていることと思います。
ですので、決議の指摘には当たらないと感じました。
徹底的な原因究明と再発防止を求めることについては賛同しますが、
決議５パラグラフ中、４パラグラフが市長の責任感のない姿勢を正すものであり、
議事録を改めて読み直すとそうではないと感じたため、決議には反対をし、反対討論をしました。
反対討論 全文↓↓
クリーンセンター発煙・火災事故対策における松下玲子市長の姿勢に対して猛省を求めるとともに、徹底的な原因究明と再発防止策を求める決議に対する反対討論（2018.6.27笹岡）