2019年統一地方選 不出馬のご報告

2019年統一地方選 不出馬のご報告

2019-03-22

皆さまへ

題名の通り、次の統一地方選には出ない決心を致しました。

理由は家庭の事情です。

この約1年3ヶ月、夫が南米に海外駐在となり、息子と2人の生活でした。

この仕事は真面目にやればやるほど忙しく、

土日も市内のイベントに息子を連れて参加したり、

オンとオフが明確ではなく、子育てと仕事の両立に苦労していました。

4歳から私の挑戦を間近で見てきた息子は、

「ぼくのしょうらいの夢はしちょう(とパイロット)」というほど、

私の仕事に興味を持ち、いつも一番の応援団の1人でいてくれました。

でも、長いお休みに夫に会いに行った時は、

30時間もする長い旅路にも関わらず、

息子は父に会えるのをとても楽しみにしていて、

お別れの時は涙をこらえる姿がありました。

その姿を見て、家族一緒に住むのがベターなのではないか、と

自問自答する日々でした。

私は、子どもが小さい時はあっという間に過ぎ去る、大切な時期だと考えます。

この時期に私はどう向き合うべきか、1年間かけて考えてきました。

考えても考えても正解がわからず、思考停止する日々でした。

仕事にはとてもやりがいを感じていて、気持ちの折り合いがつかなかったからです。

子育て世代の声も届ける必要性を実感していました。

しかし、迷ったままでは

壁をお借りしてポスターを貼るなどの活動はできず、

いよいよこの時期になってしまいました。

思い返せば、

当選直後は厳しい雰囲気だったものの、

1年目の秋から何とか自分なりの仕事の仕方を探れるようになり、

3年目にようやく地域に仲間が増えてきた、と実感しました。

母親モードでスーパーでお買い物をしていても、

「チラシ読んでます」とか「頑張ってる?忙しい?」

 「体に気をつけて」「チラシ何部かちょうだい」

話しかけてくださることがいくつもありました。

私は無所属で、名簿もありませんでした。

まず、選管で公的な名簿を手書きで写すところから、活動は始まりました。

この辛抱強く、丹念な作業を何時間も

繰り返してくださった方々がいました。

このホームページや選挙の印刷物も

友人たちが時間をぬって作ってくれたものでした。

選挙中はママ友を含め、

色々な仲間が駆けつけてボランティアで助けてくれました。

数々の応援メッセージに心が奮い立つようでした。

ですから、いつも

「みんなが応援してくれたから、この議席に座れたんだ」

と思っていました。

お神輿は、上に立っている人には色んなところから

矢が飛んでくるかもしれないけれど、

必ず下で重さを支えてくれる方々がいます。

皆さまの多くの善意に支えられた、4年間でした。

いろいろありましたが、

その度に応援してくれる方々(たとえその方の顔が見えなくても)に

ずっと助けていただいた4年間でした。

感謝の気持ちでいっぱいです。

まだまだやりたい事や、やるべき事があり、

志なかばですが、4月いっぱいの任期満了を持って一旦お休みと致します。

海外で力をつけて、また戻ってこられるように

精進したいと思います。

4年間、本当にありがとうございました。

4月末まで精一杯働いてまいります。

2019.3.11  笹岡ゆうこ

追伸

この仕事をさせていただき、武蔵野市の公務員の方々の働きぶりを知る事ができました。

私自身、民間企業出身で公務員の方々に対し、あまりいいイメージがありませんでしたが、

一緒に仕事をさせていただいた方々は皆、

優秀で、勤勉で、誠実で、敬意を抱きました。

私も負けないようにしなければ、と、いつも質問の準備を入念に行いました。

また、このまちには「つながり」が

そこかしこに広がっていると感じます。

先人が積み上げてきて下さった自治と協働の歴史があり、

今、若い人も交えた、新しいつながりやコミュニティも構築されつつあります。

今まで地域につながりがなかった方も、

もしそこに変化があれば、

日々がより一層彩り豊かになるかもしれません。

このまちは、踏み出した1歩に、誰かが応えてくれるまちだと思っています。

わたしはこのまちが大好きです。