学童クラブ条例(武蔵野市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例)に
このような文が追加されました。
(10)5年以上放課後児童健全育成事業に従事した者であって、市長が適当と認めるもの。
これは厚労省の省令改正に伴い、改正されるものです。
学童協のみなさんも「質の低下が心配だ」という声がありました。
質疑:今回の条例改正では、学童の指導員を「5年以上放課後児童健全事業に従事したものであって
市長が適当と認めるもの」が新たに追加されました。
これは平成29年の地方(豊川市、出雲市、半田市)からの提案であり、背景には
学童指導員のなり手不足があります。
「経験豊富で評価が高いものものもいるので、中卒者でも基礎資格を与えるべきだ」という
声を受けたものです。
本市においては新たな項を設けないと人材確保ができないという現状はありますか?
答弁:現時点においてすぐに拡大をしないと人員が確保できないという現状は、
市内の民間学童を含めてもない状況。
地方側からの実情と、国の1億総活躍の中で合致したとみている。
内閣府は設備運営基準を全廃しろという動きだったが、厚労省が食い止めた結果である。
質疑:この、地方からの(規制緩和の)提案というものに
都市のニーズが合致するかというとそうではないと考えます。
平成30年4月から、障がいのあるお子さんの受け入れ対象学年も拡大しており、
子どもも今後10年間増えていくと言われている。
保育や医療に関わる人材不足について、長いスパンにおいてどのように考えていますか?
答弁:今後の将来的な人材不足については、現行でも保育に限らず人材の確保が課題だと考える。
答弁:障がい児の受け入れにつきましては、子ども家庭部門と健康福祉部門で連携を取りながら、
個々の方の対応について検討を進めているところだ。なるべく多くの方にご利用いただきたいと
考えるが、あくまでお子さんと家庭にとってどの施設が一番適当なのか見極めていきたい。
質疑:先日、学童協の総会に出席した時も、規制緩和による「質の低下」について心配
されていました。
このようなご心配に対し、どのように対応していくのでしょうか?
答弁:もとも資格を持っている方プラス研修を受けるということで、研修を終えてから
放課後児童支援員になるということになります。
一定、質はそちらの部分でも確保できると考えています。
質疑:保護者の方々、学童協の方々含め、心配だという声に答えるしっかりとした答弁をお願いします。
研修は都が行うもの以外子ども協会が行っているものはありますか?
先ほど(他の委員の答弁で)週5日、継続5年、見守りだけではなく育成も(経験した方)と
いうようなお答えがありましたが、運営に書き込むのかなど教えて下さい。
答弁:現在も条例10条3項9号で、高卒資格者で2年以上従事しているもので市長が適当と認めるものとある。
国の通知で2年間2000時間以上とあるので、250日開設として
週5日4時間で2年間20000時間が目安。
今回の5年については、5000時間が適当と間あげる。運営指針というよりは、
要綱等を定めて、その中で検討したいと考える。
答弁:研修については、子ども協会が様々な研修をやっている。しかし(児童)育成に関する
研修は東京都等外でやっている研修に参加させている現状であり、
今後は(子ども協会として)そういった研修をやっていきたいと考える。
答弁:支援員の現状としては、子ども協会委託後、約半分は正規職員になっている。
正規は近隣においてもあまり募集をしていないので、かなり人材は集まっている。
いい人材を集められていると考える。
答弁:残りの半分の嘱託職員は6名やめてしまったということもある。
年度の途中でやめられると補充に非常に苦労する。5月の採用試験では5名集まったが、
子ども協会として定水準の支援員を雇いたい為、結局誰も採用しなかった。
また、1年更新のため(水準を考慮し)更新しなかったケースもある。
質疑:子ども協会としては、有資格者だけではなくしっかりと判断されているということで、
その旨続けていただきたいなと思います。
学童に関わる方は、これから重要度が増してくると考えます。
子どもが自分を出しながら放課後を過ごす場というのは、
見守り含め育成というのが大事だと感じます。
子どもの遊び方、保護者支援、ソーシャルワークという専門性を持たれた方が関わって
いただきたいと思うし、(今回の規制緩和で)不安に感じる保護者の方々には
しっかりとした説明をお願いします。
これを受けての条例改正賛成討論はこちらをクリックください⬇⬇