一般質問議事録❶ 子育ての視点からの防災対策について(1)

一般質問議事録❶ 子育ての視点からの防災対策について(1)

2023-09-22

2023年9月議会での一般質問は、

『子育てと介護等の視点からの防災対策と、武蔵野市が誇る学校給食について』を

テーマに質問しました。

今回はこのうちの、❶子育ての視点からの防災対策について

の議事録をまとめます。

一括質問をしていますが、わかりにくいので一問一答式で記述します。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

大きな1番、子育てと介護などの視点からの防災対策について、伺います。
 2023年9月1日で、関東大震災から100年がたちました。
死者・行方不明者10万5,385人。武蔵野市歴史公文書などによると、
当時人口が多くなかった本市市域の罹災者数は585名と言われています。
このような多大な被害を及ぼした関東大震災後も、1995年の兵庫県南部地震では
、死者・行方不明者が6,437人、2011年、東日本大震災においては、
死者・行方不明者・関連死者が2万2,215人に及んでいます。
その後も、2016年、熊本地震では、18万人を超える方々が避難を余儀なくされました。

今後、30年以内に巨大地震が起こる確率は70%だと言われ、いつ大災害が起こっても
おかしくない状況にあります。中でも、災害時に弱者となり得る子ども、女性、高齢者、障害児者などの視点からの災害対策について、以下質問させていただきます。

 ①避難所での簡易ベッド、パーテーション、おむつ、アレルギー食の整備状況を伺います。

松下市長
松下市長

まず、1問目の①についてです。
簡易ベッドは床マットで代用し、パーテーションやプライベートルームを備蓄しています。
おむつは子ども用、大人用、アレルギー食はライスクッキー、アルファ化米に関し
アレルギー対応のものを、それぞれ必要とする想定避難者数の3日分を備蓄しています。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

武蔵野市子ども協会は、発災時どのような役割なのか、伺います。
また、子ども協会立保育園での災害用トイレの整備状況と、その他保育所の
備蓄の状況を伺います。

松下市長
松下市長

②についてです。市の地域防災計画において、子ども協会は、災害時における
応急対策及び復旧活動の協力、災害時要配慮者、乳幼児等への支援を行うこととなって
います。
また、災害時に、市立保育園は保護者が帰宅困難者や行方不明となった乳幼児等を
受け入れる保育園型福祉避難所となります
が、
そのサポート園として、子ども協会立保育園が位置づけられています
子ども協会立保育園では、災害時用の簡易トイレを備えているとともに、3日分の水、
食料、紙おむつ等の備蓄を行っていますが、その他の民間保育園についても、
災害時の業務継続計画の策定の際に3日間の備蓄を行うことを市から促しています。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

 ③武蔵野市地域防災計画の要配慮者トリアージフローチャート図によると、
福祉避難室おもいやりルームの該当者は、体育館で集団生活ができるかどうかや、
高齢者、子連れ、妊産婦、子どものみ、障害者、外国人などと想定されています
おもいやりルームは、音楽室や多目的ルームなど、そして近隣のコミュニティセンターの和室などに設置するとありますが、該当する方々は多く、おもいやりルームが不足することが考えられないか、市のお考えを伺います。

松下市長
松下市長

③についてです。要配慮者トリアージは、それぞれの避難所の状況に応じて、関係者が連携しながら実施する必要があります。
おもいやりルームに関わらず、避難所のキャパシティには限りがあります。
地域防災計画でも基本方針として、避難所ではなく自宅で生活を継続する仕組みを推進するとしており、引き続き市民に周知啓発をしていきたいと考えています。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

④世田谷区は周辺大学と協定を結び、福祉避難所として母子避難所を設置し、保健師を配置しているといいます。母子避難所の設置への本市の考えを伺います。

松下市長
松下市長

 ④についてです。妊産婦、乳幼児及びその保護者のために協定施設において開設する母子避難所の設置については、現段階では考えておりません
引き続き、他の自治体の事例も研究をしてまいります。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

⑤世田谷区は、「妊産婦・乳幼児のための災害への備え」というリーフレットを作成し、母子手帳を配布するときの母と子の保健バッグに同梱しています。こちらになります。関連施設に配置もしています。避難の流れ、災害が起きたら・妊産婦の心得、心と体のケアなど、子育て世代が知りたいことが分かりやすく書いてありました。本市も同様の啓発物を作成し、母子手帳配布時に同梱してはいかがでしょうか。

松下市長
松下市長

⑤についてです。健康課では、妊娠届出をされた全ての妊婦の方へ母子健康手帳を交付しており、その際、出産、育児、子育てに関する情報誌やチラシ、リーフレットなどが入った、母と子の保健バッグを渡しています。災害や防災への備えなどの啓発に関しては、バッグに入っている子育て支援情報誌すくすくや、妊娠・子育てガイドブック、ゆりかごむさしのの中で情報提供を行っております。
 ⑥の(ア)についてです。本年5月1日時点で、保育園に通う児童は3,222名、幼稚園に通う児童は1,541名、その他の施設に通う児童と未就園の児童は1,782名です。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

<再質問>
御答弁ありがとうございました。
 まず、防災のところから質問させていただきたいと思います。災害が起こらないことが一番なのですけれども、聞いておりましても、やはり全てを市がやると言ったら難しくて、一人一人の備えが何よりも大切だと思っております。そして発災時は、職員も、医師とか子どもたちに関わる先生方も、介護の方々も、全員が被災者になりますので、なかなか防災計画どおりにはいかないところがあると思いますが、準備はしておきたいので、再質問させていただきます。

 ④の母子避難所については、今考えていないということだったのですけれども、やはり子育て世代として一番懸念するところは、子どもとか赤ちゃんの声とかなのです。

これがうるさいのではないかということは結構心配で、特に障害児をお持ちのお母様方は、今までも申し上げてきたとおり、ウィズとかハビットのみどりのこども館の場所が福祉避難所化していないわけでありまして、どこに行ったらいいのかという声もあるわけであります。

そういったことを考えますと、文京区も4つの大学を指定して母子避難所を設置しておりますが、保健師さんとの連携や、幼稚園、保育園、また、保育園型福祉避難所とかの連携も容易になりますし、各避難所に散らばっているよりも、障害児の方も含めて比較的安心できる場になるのではないかと思っていますので、積極的に検討はしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

松下市長
松下市長

まず1点目の母子避難所の検討でございますが、御質問の中で取り上げられた
世田谷区さんの現状を確認しましたところ、実際に母子避難所としているところは、
区内にある女子校
です。
女子中学・高等学校や女子大学等を対象にして協定を結んで、母子避難所に指定して、
運営をしているようでございます。

武蔵野市内に目を転じますと、女子校は2校です
吉祥女子と藤村女子が女子校としてはありますが、そうしたところを対象に母子避難所とすることが可能なのかどうか。
また、今御質問いただいたのは世田谷区の例でしたが、口頭であったような文京区など
他区はどうなっているのか、女子校とどのように関わっているのかなど、やはり少し調査が必要でございますので、まずは、そうした事例も研究していきたいと考えております。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

<再質問>
⑤について、すくすくとか、ゆりかごさんが少しやってくださっているということで、
すくすくも読んだのですけれども、ちょっと分かりにくかったのです。
これは世田谷区さんのものが本当に一番分かりやすかったわけなのですけれども、
作るにしても予算が必要ですので、時間がかかることで、本市オリジナルのものは絶対必要だと私は思っています

私も、この質問をつくる際に子育て世代を中心にアンケートを取りましたら、
思ったよりも防災意識が低かったのです。準備ができていなかったのです。

ですので、一人一人の防災意識を高めることについては、ピンポイントで案内があるほうが、私のことだという当事者意識を持てるのかなと思っていて、母子だったり、介護の方がいるお家であったり、そういったところへは、作ることでより伝えることができると
思います。

ですので、本市オリジナルのものをぜひ検討していただきたいと思っていますが、作成までのプランBとして御提案させていただきたいのが、日本助産師会さんが作ってくださっている「助産師が伝える災害時の知恵ぶくろ」。

https://www.midwife.or.jp/general/chiebukuro.html

これは先日、防災フェスタが行われた、ゆりかごむさしののブースで頂きました。ですので、これがあるとないとでは全然違うと思うのです。オリジナルのものをすぐ作れないというのであれば、まずこれを同梱していただきたい。いかがでしょうか。

松下市長
松下市長

続いて、災害時の対策ブックについては、今御紹介いただきました「助産師が伝える災害時の知恵ぶくろ」は、現在、妊産婦や乳幼児向けの災害対策について広く知ってもらう
ことを目的に、はらっぱ防災フェスタむさしのや、ゆりかごむさしのフェスティバル
など、イベント時に配布を行っております。
非常に簡潔で分かりやすい構成になっておりますので、この「助産師が伝える災害時の知恵ぶくろ」を母と子の保健バッグに同封することが可能かどうかは、検討をしてまいりたいと思います

動画はこちら。

武蔵野市議会インターネット議会中継
musashino-city.stream.jfit.co.jp