【嬉!】「子どもの権利」が入るよう加筆修正されました!@自治基本条例骨子案報告

【嬉!】「子どもの権利」が入るよう加筆修正されました!@自治基本条例骨子案報告

武蔵野市自治基本条例(仮称)は平成28年から懇談会を設置し、

骨子案について検討してきました。

22回に及ぶ懇談会と、パブリックコメント、市民意見交換会、

無作為抽出ワークショップ、2回の議会との意見交換会と、

とても丁寧な取り組みがされ、多くの意見が集まりました。

そして、ずっと主張していた

「子どもの権利に関する言葉を入れ込むこと」

が実現しました!!

 

骨子案素案

2018.11.13総務委員会 行政報告

 

骨子案素案の前文に

「子どもをはじめすべての世代の市民の一人ひとりの人権が尊重されること」

という文言で加筆修正されました!

 

皆様、ありがとうございます。

 

市報2018.11.15号 ご尽力された懇談会メンバーの皆様

 

自治基本条例骨子案報告

 

自治基本条例は、今後の武蔵野市の他の条例の解釈の基本となる大切な条例なので、

素案報告の段階で子どもの権利について触れられたことは

何よりも嬉しい事です。

 

——-懇談会メンバーへの訴え 議事録——

 

笹岡発言部分と、それに対する座長のご意見 議事録

 

笹岡:今日はお時間をくださってありがとうございました。

私からは、子どもの人権、子どもの権利について資料を提出させて

いただいておりますので、お目を通していただけたら助かります。

 

この自治基本条例の骨子案素案を読ませていただき、

また可能な時には傍聴させていただき、この自治基本条例の素案の

持っている特色としてすごく感じたのは、この情報公開とかといった

武蔵野市として非常に市民参加型の自治を目指してきたというかたちが見て取れる

そういった思いも感じられる自治基本条例の素案だなと思って読んでおりました。

 

しかしながら、子どものことに関しては全く入っていないなというのが、

私、子育て世代からしてはちょっと違和感を感じざるを得ませんでした

 

ほかの自治体の例を出させていただいております。

新宿区の自治基本条例、厚木市の自治基本条例、

また大分市のまちづくり自治基本条例、これだけではないのですけれども、

わかりやすいので切り取らせていただきました。

 

これらには、子どもの権利、子ども達が、子どもは権利の主体であり社会の一員、

これは武蔵野市の一員として一緒に学んで、成長する権利が保障されていることと、

武蔵野市のまちづくりの参画が保障されていること、

子どもというのは武蔵野市の歴史とこれからを継承していう次世代の担い手であること

そういったエッセンスをどこかにでもいいので入れていただきたいと思っています。

この子どもの権利については、たしか私が傍聴した時がその前の段階で却下されていた

と思います。

ちょうど「ええっ?」と思って聞いていたので、そうだったと思うのですけれども、

私は、やはり今この時点で自治基本条例を作るのに、

未来志向型というものにもかかわってくると思いますが、

子どものことが全く書かれていないというのは、やはり若い世代、

またその子ども達から見てどう映るのかなというのがとても気になっているところです。

 

ただ、今の時点で、この市民の権利というよりは、

「市民の役割」として位置づけられていて、

今から子どもの権利という章立てをしろというのは少し無理があるかと思いますので、

私からの提案といたしましては、

前文の部分に「子どもは武蔵野市の歴史とこれからを継承していく

次世代の担い手であること」、これは、例えば大分市のまちづくり自治基本条例を

例に出させていただきましたが、そのようなニュアンスとして入ってきています。

 

また、「市民の役割(権利)」の部分にも、その子どものところを

少しでもカバーするような言葉をぜひ入れていただきたい。

 

子どもの権利に関しては、

1998年の国連子どもの権利委員会から日本政府に対して、

「この子どもの権利の感覚が社会に浸透していない」という指摘を受けています。

 

そして元上智大学教授の網野教授も、先日、

子どもの権利のこの言葉の普及だけではなく、実践に対しても不十分である

というお話をされていました。

そして、東京大学の名誉教諭の堀尾先生も、子どもの権利はすべての人権のベースである

そういったようなお話をされています。

 

ですので、エッセンス的なものでもいいですので、子どもの権利に関わる言葉、

またその思いをこの自治基本条例に少しでも入れていただけたら、

自治というものは子どものころからシチズンシップとして持っておくべき感覚

だと思っておりますし、子どもたちが武蔵野市の中で育つ中で、

そういったものを体感しながら成長していっていただきたいと思っておりますので、

 

その思いをぜひ、18歳は現状ではいっているのだからというような

前回却下のときの話だったと思いますけれども、そうではなくて、

今あえて言及しなければいけないのだという社会の動きも鑑みて

この言葉、そしてこの思いをなんらかの形で入れていただけたらなと要望したいと思います

 

(略)

座長:

したがって、もう一つ、笹岡議員からの子どもの権利

子どもの権利というのも、子どもというのは、何を、どの世代を捉えて子どもなのか。

子どものいったら、今度は老人も要るでしょうとか、こういうふうになって、

では老人の権利とか、いろいろな世代間の問題がある

この問題があって、武蔵野市は青少年会館とか婦人会館を作っていないのです。

今までの流れの中で。それを世代で割ったらおかしいだろう。

誰れも共通できる、したがって「市民」といっただけで、これは当然子どもが含まれる。

 

ただし、私は、これで前文の中にとか、どこかに子どもの権利を入れて欲しいと、

これは賛成です

もしかしたら議論の中で飛んでいるかもしれませんので、これはあるかな。

 

ただ、個別具体的になると、では「子どものいうのは何歳をもって子どもなの?」

「未成年なの?児童なの?」、こんなような問題があって、

ここに新宿区の例が載っていますけれども、「その年齢に応じた市民の責務を負う」。

「その年齢に応じた市民の責務」って何ですか。

こういう不確定な要素によって、それを責務という義務的な規定を設けられても

やりようがないのかなと具体的に思います。

ただし、自治基本条例ですから、子どもの権利とかいうものを

明確にすべきだという意見には賛成です。

 

(以上)

 

————子どもの権利に関する今までの訴え——-

 

「子どもの最善の利益とは何か、慎重に」@2016,5 離婚後の親子の断絶を防止する為の公的支援を求める陳情

 

2016.6 笹岡ゆうこ一般質問「子どもの権利条例の制定と、生き生きサロンの子ども版の取り組み等について」

 

2017.11 笹岡ゆうこ一般質問「子ども・福祉の視点から、人権が尊重される共生社会の実現を」

「小学生のランドセル、重すぎませんか?」平成29年度 決算委員会

 

子どもを受動喫煙から守るため、一人だけ意見書に反対しました(2018.3 本会議)

 

熱中症対策、プール授業時の熱中症対策、ユニバーデザインチョークの導入、通学路における受動喫煙防止、発達障害児の支援とペアレントメンター、不登校の児童生徒への支援、子どもの最善の利益を考慮する施策の推進について(2018,9 一般質問)

 

2018.4.2 自治基本条例 会派意見として、子どもの権利について