平成30年9月議会において「子どもの最善の利益を考慮する施策の推進について」を質問しました。
質問項目
①熱中症対策について
・屋外活動、水筒の持参、いっとき避暑地、公共施設での給水整備など
②プール授業時の紫外線対策
・ラッシュガードの着用、日焼け止め、見学時の水分補給など
③ユニバーサルデザインチョークの導入について
④通学路での子どもの受動喫煙防止について
⑤発達障がい児の支援等について
・教育・福祉・子育ての課を超えた庁内連携について、ワンストップサービス、ペアレント・メンター)など
⑥不登校の児童生徒への支援について
⑦子どもの最善の利益を考慮する施策の推進について
そのうち、
3.ユニバーサルデザインチョークの導入について の議事録を載せます。
<参考>
日本眼科医会「色覚異常ってなに」
———-議事録そのまま———–
笹岡ゆうこ一般質問(個別 ユニバーサルデザインチョーク 議事録)
- ユニバーサルデザインチョークの導入について
色覚異常は男性の20人に1人の割合でいるとされています。
これはクラスに1名いてもおかしくない計算となっています。
2003年から学校での一斉色覚検査が廃止され、小学校での検査が任意となったため、
気づかないまま黒板が見えづらく、苦労している児童生徒も多いと考えられます。
色覚異常において、特に緑と赤が見えづらいとされ、黒板と赤いチョークの組み合わせは
判別に苦労するということです。
教育現場において先生方の色覚異常への理解促進と、
カラーユニバーサルデザインのチョークなどの使用の対策をすべきだと考えますが、
見解を伺います。
教育長:教育現場において、先生方への色覚異常の理解促進についてですが、
初任者研修や夏期教員研修においても、教科書や掲示物を含めたカラーユニバーサルデザインを
考慮した授業づくりについて取り上げ、周知を図っているところでございます。
カラーユニバーサルデザインに基づいたチョークの使用等については、
今後さまざまな機会を通じて、色覚の個人差に応じた配慮の一つとして周知してまいりたいと思います。
——-再質問———
これは学校で任意の検査があって、結果が出て、親が眼科に予約をして、
特別な検査なので、いつもどこでも受けられるというわけではなく予約をして、
その後に異常があるかないかを判定し、また、この障害の程度は、
重さ軽さというのは青年になってから大学病院でないとわからないようなものだというふうになっています。
つまり、このかなり長い過程を経なければ発見されないことがある、
しかしながら20人に1人ぐらいはその可能性があると言われているものです。
しかも、この黒板のグリーンに赤というのは、本当に見づらいものなのだと聞いています。
ですので、子どもの心理を考えますと、そういったさまざまな指摘の中で、
普通の見え方ではないということがわかって、ほかの子は見えているのに見えていなかったのだ
ということがわかって、不安とか焦りがある中で、
ユニバーサルデザインチョークに初めからしていただけないかなと思っています。
これから、その子どもたちがどこかに埋もれているかもしれない中で、
市報もユニバーサルデザインカラーを使っていますよね、読みやすいように。
教育の現場であれば、子どもたちが気づかない間で苦労しているかもしれないということを
考えてみたら、ユニバーサルデザインチョークというのを初めからそろえるというのも
手なのではないかなと思っておりますが、いかがでしょうか。
もう1点は、この色覚のことがあってから、
先生が、「見えない子がいるから色を変えますね」といって色を変えたことがあったそうです。
それもやはり子どもからしたら、自分は違うふうに見えているかもしれないという不安がある中で、
わざわざそんなことを言いながら色を変えられたら、やはり傷つくと思います。
そういった意味でも、やはり教員の理解促進というのを、初任者研修(だけ)ではなくて
やっていくべきではないかと思いますが、お考えを伺いたいと思います。
教育長:確かに、笹岡議員おっしゃったように、緑の黒板ですから、赤い色を強調して使いたいと
いうのもあったりする中で、そういう恐らくちょっと見づらいお子さんがいるのではないかなと
いう状況の中では、例えば強調するところを黄色に変えるとか、そういうこともあるようです。
それが適切な配慮になるのか、むしろそのお子さんがちょっと違和感を感じるようなこともあるかもしれませんけれども、
そういったことも含めて、少し学校での対応について、おかげさまで電子黒板などが普及してきたこともあって、若干チョークの消費量が減ってきたこともありますけれども、
依然やはりチョークは使いますから、その中で、値段もそれほど変わりませんから、
そういった配慮等の一環としてユニバーサルデザインチョークについては検討してまいりたいと
思います。
(以上)