災害時のアレルギー対応食品の備蓄と、専用の受け入れ窓口が必要では?(決算委員会 消防費議事録

災害時のアレルギー対応食品の備蓄と、専用の受け入れ窓口が必要では?(決算委員会 消防費議事録


<消防費の主な質疑>

・防災推進員の欠員状況について。
・市内に防災士はどのくらいいるか、災害時の連携は取れているのか。
・アレルギー対応の食品の備蓄状況は。東北ではアレルギー対応食の受け入れ窓口を作るべきだったという声があるので、市でも準備すべきと考えるがいかがか。
・ペット同行訓練について、実際に我が家の犬で訓練したら共鳴してしまって大変だった。課題と今後は。

消防費に関する質問 笹岡ゆうこ 発言部分

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東北の教訓で、アレルギーをお持ちのお子さんの食事対応について課題が多くありました。

アレルギーは時に命に関わるので、一つ間違えれば大変なことになります。

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品川区はアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクを各避難所に分散備蓄したり、
長岡市は全ての市立保育園に米粉のクッキーをおやつに出すことで、教育委員会の方が
「ふだんから食べなれておくことをさせている」とおっしゃっていました。

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区部のとある保育園での取り組みを教えていただきました。

また、東北では被災地支援として全国からオムツや粉ミルクなどの物資が届く中、

アレルギー対応食の物資がうまく捌けずに紛れ込んでしまうことがあったようです。

支援物資の受け入れにも混乱が伴うことを推測することから、アレルギー食などの

特別な事情を持つ方々に迅速に提供できるよう、独立した受け入れ窓口を作るべきだと主張しました。

⚪︎気にしていた液体ミルクについても、新たなニュースが入りました。

哺乳瓶の煮沸等の課題を解決する手立ての一つとしても注目しています。

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液体ミルク 国内基準新設 夏にも製造可能に
毎日新聞2018.3.13付

防災関連発言部分 抜き出し
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平成27年度決算特別委員会でも液体ミルクについて取り上げました

___________ 質疑全文 _____________

【笹岡委員】  よろしくお願いいたします。28年度に市内全市立小・中学校に、防災のトイレが設置完了したということで、一歩また安心が進んだなと思って、いいことだと思っております。

 お伺いしたいのは、先ほど防災推進員の市民防災協力のところで防災員の話がありましたが、これはホームページを見ると、15名募集していますとなっているのですけれども、その現況というのは、この28年と29年でまた1名マイナスがふえたのかどうかを伺いたいと思います。

 もう1点は、以前私が一般質問をして、乳幼児とか女性とか障害のあるお子さんとか、そういった方々への災害時の避難についてと言いましたら、市内の防災士の方が連絡をくれたのです。武蔵野市内に、防災士の方は何名ぐらいいらっしゃるのか、あとはこういう方々に、災害時に御協力いただけないかなと思っているもので、伺いたいと思います。

【横山防災課長】  2点御質問をいただきました。
 1点目、防災推進員の欠員状況についてです。昨年14名欠員ということでございました。現況なのですけれども、15名欠員ということで、欠員の方は1名ふえている次第でございます。
 2点目、防災士の御質問をいただきました。こちら防災士は自助、共助等を原則としまして、社会のさまざまな場で防災力を高める活動が期待されていて、十分な意識と一定の知識、技能を習得したことを、日本防災士機構が認証した方々でございます。こちらの日本防災士機構のホームページによると、27年7月末で13万3,000人いるということでございます。ただ、本市の中で防災士が何名いるかということは把握してございません。
 以上です。

【秋山防災安全部長】  防災士につきましては、うちのほうで自主防災組織、避難所運営組織、それから防災推進員等いますけれども、ある一定の専門的な分野を持っている方には、やはり災害に備えて御協力いただきたいと思いますから、今後はどういう方がいるかとかも含めて、少し研究してみたいと思います。
 あと、防災推進員は1丁目に2人ということで、定員が102ということで、欠員はおりますけれども、例えば今年度のハンドブックを配布のときは、全世帯配布したわけですけれども、協力しながら配布を行ったという状況なので、募集しているように、青少協とかPTAにも呼びかけますけれども、やはり補充していきたいなというのが防災安全部の考え方でございます。

【笹岡委員】  ありがとうございます。携わってくれる方がふえることはとてもいいことだと思っておりますので、進めていっていただきたいと思います。

 防災の備蓄の現況について伺いたいと思います。平成28年度はちょっとわからなかったのですけれども、平成29年度には出てきました、アレルギー対応の食品の備蓄の対策はいかがかでしょうか。ほかの自治体だと、品川区はアレルギーの赤ちゃんのための粉ミルクを各避難所に分散備蓄したり、長岡市は全ての市立保育園に米粉のクッキーをおやつに出すことで、教育委員会の方などはふだんから食べなれておくことをさせている、そんなようなことがありましたが、本市のこのアレルギー食対応についてはどのようになっていますでしょうか。

【横山防災課長】  アレルギー対策食の備蓄について御質問いただきました。本市の備蓄の現況でございます。まず粉ミルクのアレルギー缶、おかゆ缶、そしてアルファ化米、これは白米、ワカメ、ヒジキと全てアレルギー対応でございます。あわせて、昨年度はアレルギー対応の缶詰を購入したところでございます。

 防災協会のほうでもアレルギー対応食品に力を入れてやっておるところでございます。例えばつい先日も、ライスクッキー2種類ですとか、えいようかんというようかん、そういったものですとか、昨年度はやはり缶詰等もやっている次第でございます。
 アレルギー対応については、米粉、麦、いろいろなアレルギーがございますので、個々の特殊な事情に応じた対応になるかと思いますので、こういった備蓄をするとともに、各家庭での備蓄の啓発をしているところでございます。
 以上です。

【笹岡委員】  アレルギー対応についてはしっかりとふやしていっていただきたいなと思います。東北の例などを見ると、対応ができていなかったということで、とにかく全然食べるものがなくなってしまったということもありました。
 もう1点は、もし震災が起こったときに、東北から学んだことということで、アレルギー対応の支援物資の受入窓口をつくっておくといいということがありましたが、こちらはいかがでしょうか。
 もう1点は、ペット同行訓練が28年度に始まりましたよね。こちらは、私も我が家の犬を連れていってみたのですけれども、この課題と今後についてお考えがあれば伺いたいと思います。

【横山防災課長】  2点御質問をいただきました。
 アレルギー対応の支援物資の受付窓口をつくったらどうかという話です。基本的には、災害発生時には全庁対応となります。その際に、災害用の物資等を受け入れする窓口というのは、災対市民部となります。そこで今後研究していきたいと思います。現況もその市民部で、例えばそういった物流ですとか物資の受け入れの打ち合わせ、検討を始めたところでございます。

 2点目のペットの受け入れの件でございます。現在は「人もペットも被災への備えを」というパンフレットをつくっております。これは何回か改訂しておるところでございます。このリーフレットを作成しまして、8月に行われている防災フェスタで周知したりですとか、あとは総合防災訓練で周知して、受け入れの訓練をしておるところでございます。現況は同行避難ということが原則となっております。

 そのペットの種類もいろいろあります。現在は犬ですとか猫等の小動物といったところになっておりますが、その辺範囲はどうするのだとかいったことが課題かなと思っています。
 もう1点は学校ごとにどこで一体そのペットを受け入れるのだ、あとは動線はどうするのだということで、いろいろな課題を抱えているという認識でございます。

【笹岡委員】  アレルギー対応食については、受入窓口も研究するということで、こちらは多分前の例でごっちゃになってしまって、何が何だかわからなくなったということがあったみたいですので、なるべく対応できるように整えていっていただきたいと思います。

 ペット同行訓練に関しては、うちの犬もすごくほえてしまって大変だったので、課題はあるかと思いますが、ペットを飼っている市民の方はとても多いと思うので、今後の課題として、受け入れも含め、研究していっていただきたいと要望いたします。
 以上です。