平成29年度決算の認定に賛成しました(ふるさと納税による税収減は3億7000万に・・・)

平成29年度決算の認定に賛成しました(ふるさと納税による税収減は3億7000万に・・・)

平成29年度の決算の認定について、賛成をしました。

武蔵野市議会は、自由民主市民クラブ(自民党等)がPPPと危機管理の件で反対をしましたが、

その他は賛成だったため、賛成多数で可決されました。

 

本会議場自席にて

 

<平成29年度「一人ひとりを大切に 多様性を力に平和と自治をはぐくむ予算」の特徴>

一般会計

歳入 歳出
平成27年度 約685億円 約655億円
平成28年度 約709億円 約685億円
平成29年度 約667億円 約638億円

※平成28年度は市民文化会館改築・新クリーンセンター建築などの大きな事業があった。

 

市税・・・市民税400億円(前年度比マイナス約3億円・0.8%減)

基金・・・約426億円(前年度比プラス約20億円・5.1%増)

市債・・・約158億円(前年度比マイナス約13億円・7.8%減)

財政力指数・・・1.511(1を超える地方公共団体は、普通交付税の不交付団体であって、

1を超えた分だけ余裕財源を保有しているとされる、多摩26市平均は0.986。本市はもっとも高い)

公債費負担比率・・・3.9%(前年度と同率。26市平均は8.4%で本市はもっとも低い)

経常収支比率・・・82.1%(財政構造の弾力性を診断する。70-80%が適性。26市平均より10.2ポイント低い)

 

健全・堅実な財政を示しています。

 

<注目すべき事業/出来事>

・市政施行70周年

・「子ども子育て応援宣言」を掲げた松下市長が、市政始まって以来初の女性市長となる

・認可保育所5園認証4園をはじめとする待機児対策がすすむ。

保育定員442名増で保育定員3,242名に。

年度末待機児数が53名に(前年120名)

 

むさしのすくすくナビ開始 ※私も登録中!

・旧山崎邸活用により、多世代交流の拠点(北町高齢者センターと、子育てひろば みずきっこ)ができる

・ファミリーサポートセンター事業始まる

(ファミリーサポートセンター事業の推進を!(笹岡ゆうこ一般質問2015.8.11))

・いきいきサロンの増

・大野田小学校の増築・総合体育館改築

・障害者支援施設の開設支援

・幼稚園預かり保育への支援拡充

幼稚園預かり保育の支援拡充を!(笹岡ゆうこ一般質問2016.8)

・武蔵境駅前市有地公民連携事業(PPP)

・大人の発達障がい相談窓口

 

ハード、ソフト面でも、一人ひとりを支える事業が着実に前進していると感じます。

 

<懸念すべきこと>

ふるさと納税による減収の推移を資料請求をし、

作成していただきました。ご担当の皆さま、ありがとうございました。

ふるさと納税による減収額

29年度 28年度 27年度 26年度 25年度
武蔵野市 371,989 204,658 36,582 11,444 3,024

(単位:千円)

平成30年9月決算特別委員会資料 より

ついに減収が約3億7000万円となりました。

 

平成28年度約2億円の時点で、私が委員として出席していた決算特別委員会で

 

ふるさと納税で失った税収約2億円減。。対抗手段は?(2018.2.14決算委員会 歳入)

 

世田谷区や三鷹市のように、ふるさと納税がこれ以上のダメージとならないように、

基金を設立する等の対抗手段と、自治体としてのメッセージを発信すべきだと指摘しました。

 

その時の御答弁は

—————-

世田谷区の事例で、世田谷区はふるさと納税を自分のところ、世田谷区にしてくださいと、

結果的には、ふるさと納税を利用すると、本来世田谷区に払う税金が控除される、

そういう形式になるわけです。

 結果としてどういうことかと言いますと、自分の税金の使途を指定できるような制度になって

いるということになると思います。

これがもし全面的に拡大すれば、当然市民の関心の強いところに税金を使ってください、

関心の弱いところの税負担はしませんよという話になりますので、大きくなれば、

これは制度的に大きな欠陥を持つ制度だというふうに思っております

したがいまして、今現在こういう制度を武蔵野市で積極的にやるという考えは持っておりません。

(堀井前副市長)

——————–

 

 

しかし今回、監査意見書の中にも

 

「本市のような地方交付税不交付団体には、交付税の補てん措置もなされず、

歳入減が拡大し続けるなど、課題が生じている。

(略)様々な角度からの対応策や本市のふるさと納税に対する考え方を周知するなど

検討を進められたい。」

という指摘がありました。

 

 

そして、この度、ふるさと納税担当係長が設置されたようです。

今後、積極的な対応を期待したいと思います。

 

 

武蔵野市は今のところ、次世代にツケを残さない市政運営がされていて、

大変評価すべきことだと思っています。

 

また、市民と共にまちをつくるプロセスも丁寧に行っている方だと感じます。

これからも、堅実で公平公正な市政運営をしていくべきです。

 

平成29年度の「一人ひとりを大切に、多様性を力に 平和と自治をはぐくむ予算」。

このスローガンは、近年の中で一番好きなスローガンでした