
子どもの健やかな成長のためには、早期に発達障害の有無や特性を踏まえた支援に繋げていくことが重要であり、都は区市町村の発達検査体制の充実に向けて取り組んでいます。
都は昨年度、発達検査に関する実態の把握と区市町村における検査体制の充実に向けた緊急支援に取り組みましたが、どのように総括しているのか伺います。

都が昨年度行った実態調査では、自治体で発達検査を受けるまでの待機が生じていることや、検査に携わる心理士等の専門人材の不足が確認されました。
また、区市町村発達検査体制充実緊急支援事業では、25の自治体から申請があり、自治体からは、診断に携わる人員を配置したことにより待機期間は短縮に向かっている等の意見がありました。

発達検査までの待機が生じていることは都議会でも多くの指摘があったようです。
私も市議時代に、保護者から病院での検査は月初めに2ヶ月先の初診予約が取れるかどうかだという話を伺い、市議会で取り上げました。
都が市区町村への検査体制に向けて緊急支援をしたことは大変重要な取り組みだと思います。
今後も継続的な取り組みにより、子どもたちが必要な支援を受けながら自分らしくすくすくと成長できる東京の実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。

次に、株式会社コスモズについては、令和5年に施設整備の補助金の過大受給が判明してました。
補助事業の主体は区市町村のため、武蔵野市も含む各自治体が同社と調整し補助金を返還させており、報道によると総計1億円を超えています。令和6年度に都に変還された分もあると聞いています。
また、都は、委託費に関する同社の不適切な管理を把握し指導検査にも入っています。
そこで、株式会社コスモズが運営している認可保育所に対する区市町村の委託費を同社が不適正に管理していたことについて都はどのように対応したのか伺います。

都は、令和5年9月から、株式会社コスモズが運営する都内13か所の認可保育所に対して児童福祉法第46条に基づく特別指導検査を実施しました。
特別指導検査の結果、保育所に対する委託費が適正に管理されていないので是正すること、他の拠点区分への資金の貸付け及び借入れの認識がされていないので是正することを文書指摘しました。
同社から令和6年4月25日に改善状況報告書の提出があり、報告書に基づき改善指導を行っています。

このような事案が発生しないよう都はどのように取り組んでいるのか伺います。

私立認可保育所の運営費として支弁される委託費については、国が取扱いを定めており、各積立資産を積立目的以外に使用するなどの場合に、事前に都に協議することとされています。
 
都は、毎年、委託費の事務手続きを適切に実施するよう、区市町村を通じて保育所に働きかけています。
また、令和6年には、委託費の資金管理の徹底や手続きの遵守に関する通知を発出しています。
引き続き、委託費の適正管理の徹底が図られるよう、必要な取組を行っていきます。

これらの件について、保育士や園児などのケアに武蔵野市は保育アドバイザーを継続して派遣をし、配慮を怠りませんでした。
各市区町村には、他の地域で展開している保育園のことまで把握ができません。
全体を把握する、広域的にチェックするのは都の役割であり、都が力を発揮できることです。今後も再発防止の取り組みについて、都が主導をして役割を果たしていただきたいと考えます。
 
				


