一般質問の議事録②子ども子育て包括支援センターについて

一般質問の議事録②子ども子育て包括支援センターについて

2023-07-04

任期初めの一般質問で取り上げたテーマは以下の6つです。

子ども子育て分野と、高齢者福祉分野におけるコロナ禍の振り返りと、それらを踏まえた今後の市の取 り組みについて

保健センターの大規模改修に伴う、これからの子育て世代包括支援センターについて

不登校、LDの児童生徒への支援を一層進めていくことについて

武蔵野らしいこれからの地域包括ケア及び認知症について

武蔵野市福祉公社等について

今後立て続けに整備されていく小・中学校の改修改築と、災害時の避難計画について

今回はそのうちの②の議事録を載せます。

質問 保健センターの大規模改修に伴う、これからの子育て世代包括支援センターについて

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

①建て替えに伴う整備において、子ども子育て支援に対する市の理念や考えを伺います。

ハビットにおける養育相談の現況、課題について伺います。
子育て世代包括支援センターでは、どのような取組を計画しているのかも伺います。また今後は、幼児期だけにとどまらず、学齢期との相談連携も一層進めていただきたいと考えますが、市のお考えを伺います。

③一人一人の家庭と子どもの育ちはケース・バイ・ケースであり、ますます複雑化する課題に対応していくために、専門人材の確保が課題だと考えますが、展望を伺いたいと思います。また、親同士のつながりのペアレントメンターによる支援も大切だと考えています。市のお考えを伺いたいと思います。

④子育て世帯や子どもたちが日常から使いやすく、公の支援やつながりを信頼し、身近に感じられるような工夫が必要だと思っています。
ソフト面にとどまらず、ハード面のデザインも大切だと考えますが、市のお考えを伺います。

松下市長
松下市長

武蔵野市立保健センター増築及び複合施設整備基本計画では、基本理念として、全世代の市民の心と体の健康づくりを総合的に支援する拠点を掲げており、子ども子育て支援も含まれております。

また、妊娠期から切れ目なく子どもと子育て家庭への支援を行う総合拠点や、地域で育ち、地域で育てるという基本方針を掲げています。
今後は、子どもと子育て家庭への適切な支援ができるような体制について内部で検討を行い、基本設計、実施設計へ反映させていきたいと考えております。

児童発達支援センター相談部ハビットにおける療育相談件数は、新規・継続とも増加していることから、ハビットとハビットサテライトの役割分担を整理し、効率化を図りながら、相談待機日数の短縮や、より丁寧な対応に努めているところです。

ハビットの現状のスタッフ体制や相談スペースでは、さらなる相談件数の増加を図るのは困難と考えていますが、保健センター増築に伴う複合施設の整備に向けて、療育相談の体制についても検討していきます。

子どもと子育て家庭を包括的に支援する体制として、子育て世代包括支援センターが令和3年度に設置をされています。子育て世代包括支援センターは、子育てひろばや各窓口での子どもと子育て家庭の相談内容に応じて、必要な支援につなぐ機能を有しています。

この子育て世代包括支援センターと児童発達支援センター、教育支援センターは、定期的に連携会議を行っており、お互いの取組、相談支援の考え方、役割等について相互理解を深め、連携した取組を進めています

学齢期以降も、ハビットでの専門相談につなげるほか、障害児支援の対応力向上に向けた取組も強化をしています。
今後も、妊娠期から18歳までの家庭への支援についての連携を深めていきたいと考えています。
今後は、保健センター増築に伴う複合施設の整備に際して、妊娠期から切れ目のない支援を行う総合拠点という基本方針の下、相談体制について検討をしてまいります。

松下市長
松下市長

子育て家庭に限らず、市民の福祉ニーズが複雑化・多様化し、分野横断的な問題も増えてきており、市職員にはこれまで以上に高度なケースワークや地域の相談支援機関との調整及びバックアップをしていく能力の強化が求められています

これらの課題に対応するためには、福祉分野の業務を中心に配置される専門性を持った職員を確保・育成していく必要もあるのではと考えており、現在、第六期長期計画・調整計画策定委員会で議論をいただいているところです。

ペアレントメンターは、子どもの発達の不安について相談や思いを分かち合う地域の仲間をつくる場として重要な存在だと考えており、市内3か所の地域子育て支援拠点や、かたらいの道市民スペースで座談会等を開催しており、当事者もそうでない方も、みんなで支え合っていける地域をつくっていきたいと考えております。

武蔵野市立保健センター増築及び複合施設整備基本計画では、基本方針4「地域で育ち、地域で育てる」の中で、誰でも来られるオープンな居場所、子どもと子育て家庭のための日常的な交流の場など、日常から通いやすい施設をイメージする方針を掲げています。

これらのソフト面の運用をするためには、ハード面のデザインが重要であると考えております。他自治体の事例も参考にしながら、今後、基本設計に生かせるよう検討してまいります。

笹岡ゆうこ
笹岡ゆうこ

<再質問>
子ども子育て包括支援センターについて伺いたいと思います。私はこれは、今、保健センター改築に伴って一堂に会することについてとても期待をしています

子どもの権利を大切にして子どもの最善の利益を尊重する、これを実感できるような施設になっていただきたいと思っています。

そういった部分で、お話にもあったように、この分野横断的、また、相談機能もそうですけれども、担当課がとてもいろいろなところにあるわけです。
そこの部分の相談体制も含む組織的な一体化というのは課題ではないかなと思っています。何とか頑張っていただきたいと思うのですけども、そこの課題認識について伺いたいと思います。

デザイン面が大事だと思っているというふうに市長はおっしゃっていました。
私も本当にそういうふうに思っています。
例えば武蔵野プレイスとかはいいなと思うのですけど、プレイスは、もはや私たちは図書館だと思っているのであろうかと思っています。図書館だけではなく多機能で、それ以上の存在感を放っているのではないかなと思っているのです。

だから、この保健センター改築に伴ってできる複合施設も、そういうふうな位置づけになってくれるぐらいのものになってほしいなと市民の方々から思われる施設になってほしいなと思っています。これは提案です。
プレイスのしおりをこの前行ったら頂きまして、そこに書いてあった言葉が「いつもそばに」という言葉だったのです。これはまさに保健センターのあれにもつながるのではないかなと思っていました。

ゆりかごむさしのから、小さいときから始まって、学齢期を越えて大人の保健部門まで、これはそういった公を身近に感じて、市長もおっしゃったように、日常の延長線上にあるようなところであっていただきたいと思っていますが、そんな施設を目指していただきたいと要望いたします。

松下市長
松下市長

まず、御要望の部分もありましたが、御質問の部分で、改築をする保健センターに御期待をいただいています。
その中で、これまで縦割りにもなりがちだった部分について、例えば今、調整計画の討議要綱でも書いておりますのは、児童福祉、母子保健、療育、教育等に係る相談支援機能を保健センターの増築及び大規模改修によって整備する複合施設内に設置し、多部門・多職種の連携による相談支援体制を構築するというふうに討議要綱に書かせていただいております。

まさに御指摘のあるような、様々これからそれに対応する組織をどうしていくかというのは、またしっかりと検討していきたいと思いますが、切れ目のない支援を行っていけるように取り組んでいきたいと考えています。

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